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2002年サッカー・ワールドカップの舞台裏で活躍した「SportsCode」

(※本記事はSportsCode News 2002年の内容を紹介しています。)

2002年のサッカー・ワールドカップでは、日本が決勝トーナメント進出にとどまった一方で、韓国チームのベスト4進出が大きな話題を呼びました。この韓国チームの大躍進の鍵、そのひとつがオーストラリア製のデジタルビデオ分析ソフトウェア「SportsCode」にあったことは日本のサッカー関係者もほとんどご存知ないようです。「SportsCode」を本大会の1年半前から導入・活用し、ベスト4進出に役立てた韓国チームと、アイルランド代表チームについて、スポーツテック社のウェブサイトからご紹介します。

オーストラリア、テクノロジーで1ゴール!

sol_soc_1「このワールドカップにはオーストラリアの姿が無い。」なんて、誰が言っているのですか?  ベスト4に進出した韓国チームが、戦略分析とトレーニングプログラムを充実させるために使用していたテクノロジー、それがシドニーにあるスポーツテック社が開発したデジタルビデオ分析ソフトウェア「SportsCode」です。このシステムはコーチやトレーナーなど「現場のスタッフ」のために開発されたもので、フォーメーションや個人の動きに関する情報を、試合の間にリアルタイムで記録していくことができます。

韓国チームは大会の1年半前にこのシステムを導入し、韓国チームと対戦相手のビデオ分析を行い、ワールドカップの大会期間中も予選から決勝を通じて活用してきました。また各チームだけでなく、FIFAでは大会期間中すべての試合のジャッジシーンを映像で記録し、検証するためのツールとして「SportsCode」を使用していたのです。 (豪スポーツテック社Rebecca Jackson氏のレポートより抜粋)

 

アイルランド代表の決勝トーナメントに向けた「秘密兵器」

アイルランド代表チームは、決勝トーナメントのスペイン戦に向けた「秘密兵器」を備えました。「SportsCode」はいま行われている試合の映像を記録しながら、簡単に検索可能なデータベースへと分類できるシステムです。これによってコーチと選手たちは試合後すぐにコーナーキック、フリーキック、ペナルティといったプレーごとに映像を編集してチェックしたり、1人のプレーヤーの全プレーを一度に見たりすることだって可能になります。ビデオテープを巻き戻したり、早送りしたりしながら必要なシーンを探していることを考えてみてください。

「ドイツのすべてのフリーキックを見て、そこから戦術やパターンを発見したりすることがすぐに可能になるのです。その結果、選手たちはゲームの映像の中から、鍵になるシーンをすぐにピックアップし、戦術の構築に生かすことができます。」このソフトウェアをヨーロッパで販売しているiSports社のEmma Bullock氏は語ります。もちろん、選手のパフォーマンスが第一であることは言うまでもありませんが、このシステムによる情報は監督のMick McCarthy氏や、水原に集まるアイルランドのファンたちにきっと歓迎されることでしょう。 BBCニュースのウェブサイトより抜粋

 

インタビュー ~FIFA本部でのSportsCode活用術~

ワールドカップの決勝戦が終わった翌日、私たちフィットネスアポロ社のスタッフは、FIFAをサポートするために来日していたSportstec社のスタッフと会う機会を持ち、大会期間中のSportsCodeの活用について話を聞くことができました。

Q. 何の目的に「SportsCode」を使っていたのですか?

「東京とソウルのオフィスに4台のMacintoshコンピュータを設置して、テレビの映像をリアルタイムで録画しながら、その日のすべての試合、すべての審判、すべてのジャッジを映像データベース化していていました。」

Q. 編集した映像はどうやってフィードバックしていたのですか?

「試合当日の夜には審判の首脳陣が集まって、編集した映像を見ながらチェックし、さらに翌朝のミーティングでは全審判を集めてその映像を見ていました。他のどんなビデオのシステムを使ったって、こんなに早く、具体的なフィードバックなんてできなかったでしょう。」

Q. 東京とソウルの間のビデオデータのやりとりは?

「急ぐ場合はFTPサーバを使ってデータを交換し、時間的に余裕のあるときは外付けのハードディスクを直接送っていました。」

Q. 日本のサッカー関係者の反応はどうでしたか?

「日本の人たちもたくさん出入りしていたけど、興味を持った人はいなかったみたいだよ。」

文:ADSS 橘

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