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IMG_1537プロスポーツクラブで活躍するアナリストは、SPORTSCODE(スポーツコード)やHudl(ハドル)をどのように活用して、チームに貢献しているのか。Bリーグ・千葉ジェッツのビデオアナリストの木村和希氏に聞きました。

ー試合中にどうSPORTSCODEを活用されているか教えてください。可能であれば、分析しているポイントを教えてください。

試合中はベンチにいて、リアルタイムで分析をしています。試合中に相手を分析するときの指標は、Four Factor※です。試合中はFour Factorをもとに、相手と比較します。

試合中のデータは、都度アシスタントコーチに共有します。アシスタントコーチから聞かれる内容は、試合によって異なります。例えば、セットプレーのパターンや失点数などをハーフタイムから聞かれます。

千葉ジェッツの大野ヘッドコーチは、データそのものではなく、データが生まれた要因を大切にしています。相手チームのプレーが要因で得点が増えているのか、自分たちのミスで相手チームの得点が増えているのか、目の前で起こったでき事の要因を知りたがるヘッドコーチです。

※以下の4つの指標のことを指す。

シュート:エフェクティブ フィールド ゴール パーセンテージ(eFG%)

ターンオーバー:ターンオーバー率(TOV%)

リバウンド:オフェンシブ/ディフェンシブ リバウンド パーセンテージ(ORB% / DRB%)

フリースロー:フリースロー獲得率(FTR)

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木村氏のSPORTSCODEの画面

ーシーズン中のスケジュールを教えてください。

Bリーグは土日に試合を行うので、土日に行った試合のデータは、月曜日にアシスタントコーチ、火曜日にヘッドコーチ、水曜日に選手たちにデータを渡します。

渡すデータはそれぞれ異なります。例えば、アシスタントコーチには、100あるデータを50にして渡しているとしたら、選手には10にして渡しています。

ー練習中にどうSPORTSCODEを活用されているか教えてください。

2018-19シーズンから練習の映像も撮影しています。2018-19シーズンからHudlを導入したので、選手がプレーしている映像とコーディング(動画にタグ付けする作業のこと)したデータと同期させ、練習後にHudlで練習の映像を見られるようにしています。

選手はコーディングした映像をHudlで共有することで、自分が見たい映像だけチェックできます。

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木村氏が練習中のリアルタイムのコーディングに使用する画面

練習の映像がチェックできるようになったことで、チーム内の練習ではできたことが、試合で上手くいかないときに、試合中に解決しなければならなくなる前に、事前に練習で解決できるのではないかと思っています。

2017-18シーズンまでは、スカウティングのレポート、映像といったツールやチェックするフォーマットが統一されていないため選手に負担をかけていましたが、2018-19シーズンからは、Hudlに統一することで、選手がデータを確認する負荷も減るはずです。

ー選手にどんなデータをフィードバックしているのか教えてください。

選手は、Bリーグ公式サイトに掲載されるスタッツ以外のデータや、Synergyで示されているプレーの傾向に関するデータや、セットプレーのデータを求めてきます。

選手には頻繁に質問します。とくに、自分が分析したデータと照らし合わせて、選手はどう感じたのか確認します。自分はデータで理解していますが、データで把握したことを選手はどう感じているのかを確認しています。

選手に相手チームの映像ばかり見せても見てくれないので、時には選手の好プレー集を制作して、見せることもあります。選手は映像を見ることだけが仕事ではないので、どうやったら映像を見てもらえるのか試行錯誤しています。

ーSPORTSCODEを活用することで得られるメリットを教えてください。

SPORTSCODEを使わないということがイメージできません。

使わないのであれば、分析ツールは紙に戻るのだと思いますが、分析ツールを使わないとなると、数字、映像を別々に確認しなければならなくなります。

勝つための準備の段階で、自分のパフォーマンスを上げていきたいと考えています。そのために、HudlやSPORTSCODEが必要です。

取材協力:千葉ジェッツふなばし株式会社ドーム日本スポーツアナリスト協会

(インタビュアー:西原雄一(日本スポーツアナリスト協会))


アナリストプロフィール

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木村和希 氏

千葉ジェッツふなばし

日本経済大学在学中にバスケットボール部のアナリストとして活動を開始。福岡大学大学院スポーツ健康科学研究科を経て、2017-18シーズンからBリーグ・千葉ジェッツふなばしのビデオアナリストとして活動。目標は「日本一のアナリスト」。

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