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Hudl.com記事”How Stade Rochelais Secured the Best View in the House”より(画像とも)。

億万長者のクラブがひしめくフランスのエリートラグビー界で、他のチームに差をつけることは難しい。スタッド・ロシェルが目をつけたのは、IPカメラのテクノロジーだった。

 

スタッド・ロシェルが投資したのは選手だけではない。最先端のトレーニング施設を作り、そこにある3面のフィールドにIPカメラを設置した。インターネットプロトコルカメラ(IPカメラ)は、インターネット接続を介してデータを送受信するデジタルビデオカメラの一種だ。このカメラのおかげで、スタッド・ロシェルの分析チームは、クラブハウスにいながらフィールドでの練習の映像を見ることができる。つまり、3つのフィールドのどの映像でも、リアルタイムで分析できるということだ。

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このIPカメラが設置される前、アナリストたちは練習の様子を自ら撮影しなくてはならず、練習が終わるまで分析に取りかかれなかった。練習の収録と分析は膨大な手間だった。しかし今では、IPカメラの映像をリアルタイムに見ることができる。スタッド・ロシェルのパフォーマンスアナリストFlorent Agounine氏は、このカメラテクノロジーがラグビーに与えた価値について語った。 

 


「練習が終わって10分後には分析済みの映像が準備され、選手たちは食事を摂りながらHudlで振り返ることができます。」

「トレーニングセンターには3台のIPカメラがあります。 1つは屋内のアリーナに広角カメラ、あとの2つは屋外のフィールドに設置されています。 IPカメラは、サッカーでは一般的にフィールドの横方向に設置されていますが、私たちはコーチと相談し、ラグビーのプレーパターンや構造をよりわかりやすく見せるため、ゴール側に設置することにしました。」


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SportscodeのIPキャプチャの機能とIPカメラの設置は、アナリストのMathieu Leroy氏に大きな時間の節約をもたらした。「屋外のIPカメラの映像はSportscodeに直接送られてくるので、私たちはオフィスの中で、練習の様子をライブコーディングしています。」

「私たちと選手にとって貴重な時間の節約です。 練習が終わった10分後には分析済みの映像が準備され、選手たちは食事を摂りながらHudlで振り返ることができます。つまり、練習の記憶がまだ鮮明なうちに、選手自身が振り返り、情報を吸収できることを意味します。」

Agounine氏と彼のチームは、ラインアウト、スクラム、バックスのプレー、そしてチーム全体のランの様子を分析するための特定のコードウィンドウを作った。そして毎日の練習を詳細に分析している。これらセットピースの分析結果は、Hudlを介してポジションごとのグループに共有される。

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スタッド・ロシェルの革新的な設備のひとつが、斜面になっているスクラム練習専用のエリアだ。フォワードたちが斜面を上向きにスクラムを押すことで、十分な負荷をかけることができる。Agounine氏の次の目標は、このスクラムだけに焦点を合わせる第4のIPカメラの導入だ。そこには、分析を必要とするいくつかの技術的な要素が含まれている。

スタッド・ロシェルの5年間のプロジェクトの一つ、それはクラブの選手の30%がアカデミーの出身となることだ。そのためにクラブ全体でSportscodeをどう活用しようとしているのか、 Leroyはその概要を語った。 
「私たちのチームの選手たちにとって、ビデオによるフィードバックは必修です。私たちは、彼らにそれを16歳の時から求めています。」そうLeroyは言った。 

「ビデオ分析に慣れていれば、アカデミーを卒業してプロチームに入団しても、それまで学んだことが失われる不安に襲われることはありません。 私たちが使っている戦略、その呼びかた、鍵になるプレーはすべてクラブ全体で共通しているので、何も心配はないのです。」

Agounine氏によれば、ビデオ解析はクラブのあらゆる面と結びついているのだそうだ。

「アナリスト、アカデミーのコーチ、そしてプロチームのコーチの間で常に議論しています。私たちは同じコード、関係性、そして戦略を持っているので、クラブとして一緒に進むことができるのです。」

(翻訳:橘 肇)

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