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Hudl.com内のBlog記事”Inside Derby County’s Analysis Department”より(画像とも)。

ラムズの愛称を持つダービーカウンティFC(イングランドサッカー・チャンピオンシップ)の情報分析部門は、イングランドのサッカーチームの中でも、最も進んでいると言っていいだろう。ファーストチームからアカデミーに至るまで、どのようにビデオを活用しているか、その一端に迫った。

イングランドチャンピオン二度の実績をもつチームが、最先端のテクノロジーに投資するのは当然のことだろう。

2008年、ダービーはトム・グリック(現シティ・フットボール・グループ、チーフコマーシャルオフィサー)を雇った。それは古くさいフットボールチームから、革新的かつ現代的なチームへの脱皮だった。さらに2015年、クラブを買収したメルビン・モリスが、グリックが残したものをさらに押し進めた。

トップチームのヘッド・オブ・パフォーマンスアナリシスを務めるジョー・カーナルは、最先端の機材の前で、ビデオこそが分析の生命線であると語った。

「僕たちの仕事には、4つの領域があります。トレーニングの週、試合への準備、試合中、そして試合後です。」カーナルは語り始めた。

試合への準備のために、対戦相手専任のオポジッション・アナリストは5試合を見る。4試合はビデオで、残りの1試合をスタジアムで見る。そしてコーチングスタッフとマネージャーのための詳細なリポートを作る。このリポートには戦術的なポイントに関するビデオクリップが含まれていて、ポゼッション、アタック、ディフェンス、強みや弱みといった部分をカバーしている。このリポートの一部を選手に対してもプレゼンテーションし、ゲームへの準備を促す。

「選手たちは何でも聞くことができて、私たちはそれに答えます。」とカーナルは付け加える。「選手によって、ゲームに対する準備のしかたは違います。だから、選手によって見せ方を変えるんです。ゲームに対して、できるだけいい準備ができるように。」

「ソフトウェアとインフラについては、プレミアシップの中でもトップレベルだと思っています。私たちが使っているのはこの業界の標準ソフト、スポーツコードです。ゲーム中にすぐフィードバックができます。映像はネットワーク経由でリアルタイムにベンチに送られています。スタンドから見れば、ピッチレベルで見えないものが見えますからね。」

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ビデオを使うのは、試合の分析だけではない。最先端のパフォーマンステクノロジーを集めた施設の中で、もっと大きな役割を演じている。

ファーストチームとアカデミーのスタッフ全員が一緒に働いているアナリストハウスには、トレーニンググラウンドにある37台のIPカメラの映像が集まっている。

技術的なデータは、GPSのデータ、画面への描き込みツール、モバイルのアプリケーションと組み合わされ、より効果的にビデオを共有し、選手にフィードバックできるようになっている。もちろん試合だけでなく、トレーニングセッションについてもそうだ。

「トレーニンググラウンドのカメラは、すべてのピッチを複数のアングルから撮影できます。トレーニングの内容を、ライブでコーディングすることだってできます。」カーナルが言う。「私たちの役割は、コーチとマネージャーが行なっていることすべての『裏づけ』になることなんです。」だと。「目には見えなくても、数値が示している大事な事実に気がつくこと、それが私たちの責任です。」

プレーヤーをビデオに適応させることこそが、ビデオを生かすための重要な要素である。ダービーのスタッフは、常に選手をサポートする立場にまわり、裁量権を選手に与えることで、プレーヤーの信頼を勝ち得た。

「プレーヤー自身がここに来て、見たいものを要求します。」カーナルは続ける。「そしてフィードバックを求めてきます。だからこそ、分析というツールが彼らの成長に重要なのです。」

「シニアのプレーヤーたちは、分析をツールとして使うことを若いときから経験しています。だから彼らにとって分析は身近なものだし、どう使うかも彼ら次第です。」

「プレーヤーとスタッフが日曜日のゲームに最前の準備をし、そして勝つために必要なもの、私たちはそのすべてを与えています。」

※ より詳しい情報は、リンク先のYouTubeのビデオをご覧ください。

(翻訳:橘 肇)

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