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Hudl.com内のBlog記事 “Behind the Lens: Boston Celtics’ Matt Reynolds Offers Video Coordinator Advice” より(画像とも)。

<2>から続く

フォーカスするエリア

Sportscodeソフトウェアが非常にパワフルで、かつコーチたちはビデオレビューの時間を通じて大量の考察を行うので、ややもするとつい「分析による麻痺(paralysis through analysis)」に陥りやすい。これこそが、レイノルズと彼のチームが、きっちりと限定した一連のスタッツに集中し、選手とスタッフが最も重要だと判断した編集だけを提供している理由だ。

「すべてのゲームの前と後に配布する、標準の編集を決めています。」

「選手によっては、自分がプレーしている時間帯、フィールドゴールを狙ったところなど、追加のリクエストもあります。それはケースバイケースだし、僕たちのワークフローの中の一部です。」

スタッツは、スティーブンスとスタッフが最も重きを置いているところだ。レイノルズは効率(Efficiency)こそが元も肝心なことだと強調した。

「効率に関するスタッツを、できるだけ多く分析します。オフェンスの効率、ディフェンスの効率、ターンオーバーの割合、そうしたものです。」

アドバンススタッツをレビューすることは、今のNBAでは必須のことだ。セルティックスのスタッフもそれは肝に銘じている。

「アドバンススタッツが大事なのは明らかです。私たちのフロントオフィスが非常に総合的なデータベースを構築し、日々アップデートしている理由はそれなんです。1年を通じて、いつでもそれを振り返り、進歩を確認できるようにです。」

ビデオチームが使う、アドバンススタッツを収集するためのSportscodeのコードウィンドウについて、レイノルズは「シンプルさこそが鍵」と言う。

Code-Window

「私たちのコードウィンドウはボタンでいっぱいに見えますが、私としては非常にシンプルなのです。多くの要素が進行していますが、しかし多すぎるスタッツを記録することはありません。ウィンドウの中にあるのは選手、結果、プレーの種類、そしてプレイコールだけです。プレーの種類で言えば、トランジッション、ピック&ロール、ドリブルハンドオフ、キャッチ、そしてシュートです。個人スタッツでは、成功とミスを追跡しています。」

レイノルズと彼のチームはコーチと選手におびただしい観察を提供しているが、レイノルズはアドバンススタッツの細部に入り込みすぎないようにアドバイスをしている。

「コーチたちはこれらの種類のスタッツを個々のゲーム単位で見ていますが、特定のゲームのアドバンススタッツに気を取られすぎることは望んでいません。前のゲームを振り返って後から見直すこともできますが、ゲームの直後は個人、プレイコール、そしてシステムが成功したかどうかにしっかりフォーカスします。さらに、数値には現れてこないような、相手のシステムをしっかり防ぐことができたかどうかということについても調べます。」

Behind the Lens3

 

英知の言葉

インタビューを通じてレイノルズがふと漏らした言葉の中から、どのレベルのチームのビデオ・コーディネーターにも価値のあるフレーズを紹介しよう。

柔軟であれ ー

「常にワークフローの中には、予測できるものと予測できないものがあります。ゲームの日であってもなくても、前のゲームの時にそうなったからといって、その日の仕事に影響するかどうかは誰にもわからないでしょう。それがビジネスの本質だと思います。毎日は違う日だということが。」

早く到着せよ ー

「朝、コーチングスタッフがやってくる前に到着し、できるだけの準備を済ませておくようにしています。スタッフはとても早くやってきます。だから、彼らがすぐにゲームに向けての準備ができるように、こちらの準備ができていないといけないのです。その後の練習やビデオセッションを見越して、彼らが私たちにどんなビデオクリップを編集してほしいだろう、というのも考えておかないといけません。」

設備を整えよ ー

「選手たちにビデオを見せられるように、ロッカールームにもコート上にもTVを用意しています。このセットアップのおかげで、特定のワークアウトの前に映像を見せたり、ロッカールームで全員が1つのスクリーンを見て学習したり、見せたいときにビデオを見せられます。」

仕事を広げよ ー

「コーチとビデオスタッフはごく小さな観点でビデオを観察します。そこでもし何か目立つことが1つ2つ見つかったら、分析スタッフのところへ行き、その要素をもっと大きな視点から説明してもらうんです。そこから何か引き出せることがあるんじゃないかと。」

「特にビデオスタッフについて言うと、ビデオルームには3人がいます。コーチングアシスタントのブランドン・ベイリーは2011年からセルティックスにいます。アシスタント・ビデオ・コーディネーターのアレックス・バーロウはここへきて最初のシーズンが終わったばかりです。昨シーズン、ブランドンは自分たちのゲームの記録を取り、アレックスは相手のスカウティングに責任を持っていました。相手のスカウティングのゲーム数が多い時には、私も1、2試合、アレックスの手伝いをすることがあります。」

信頼関係を築け ー

「この組織の中でのネットワークが大事なこと、そしてそれが将来、私に大きな実りをもたらしてくれることを理解しています。しかし、私の同じくらいの年齢の同輩で、私などよりもっと大きなネットワークを持っている人はいます。だから私ももっと頑張らないといけないのです。」

前もって計画せよ ー

「カレッジとプロレベルのビデオスタッフなら、行うべきことについての詳細なチェックリストをシーズンが始まる前にまとめなくてはなりません。例えば、NBAの試合スケジュールが発表されたらすぐ、スカウティングのスケジュールのカレンダーを作っています。」

<終>

(翻訳:橘 肇)

<お願い> 原文の意味を変えない程度に意訳していますが、訳者にはバスケットボールの専門的な知識がありませんので、正確性については保証いたしません。疑問がある場合は元の英文をご参照ください。また、記述内容についてのご質問にはお答えしかねます。

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