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「あなたはこの男のことを知らないかも知れない。しかし彼は、成功のためのキーパーソンなのだ。」
Richard Cockerill(レスター・タイガース、ディレクター・オブ・ラグビー)

スポーツテック社ニュースレター2012年11月号の記事よりリンクより翻訳 (画像とも)

オリジナル記事“Richard Cockerill Column: You may not know this guy but he’s key to our success”

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LeicesterTigersわがチームのサポーターでも、Simon Barbourの名を耳にしたことのある人は少ないだろう。しかし彼はフィールド上の成功にとって、非常に重要な役割を果たしている人物なのだ。

Simonはパフォーマンス・アナリストを務めている。コーチングの中で彼の果たす役割は年ごとに大きくなり、また疑いもなく、彼の発言の影響力もますます大きくなっている。彼は、私たちが毎週毎週行うことの要だ。プロフェッショナルクラブの中に、アナリストなしで機能できるチームなどないだろうとさえ、私は思っている。

Simonは私、Matt O’Connor(ヘッドコーチ)、そして他のコーチたちに対して、次の週末に対戦するチームの過去4試合分の映像を提供する。このビデオクリップには、セットピースなど私たちが見る可能性のあるゲームの詳細が記録されていて、相手がどんなプレーをしてくるかについての注意を与えてくれる。 相手チームの誰がどんなプレーをしてくるか、詳細な統計とともに見ることもできる。それには、ボタンを数回タッチしさえすれば事足りるのだ。

レスターの選手たちには不幸なことだが、自らの選手たちについても、同じように詳細を知ることができるのだ!まさに、隠れたことなどありはしない。

選手の誰かが、対面の選手のやってきそうなプレー、あるいは相手チームの主要なメンバーを研究したいと思ったとき、選手個人へフォーカスしたデータは非常に役に立つ。相手のどんな側面に対しても、準備不足なんてことなどありえない。

われわれが使っているのはパフォーマンス分析のマーケットリーダー、スポーツコードV9、そして練習のモニターのためにはiPadを使用した革命的なデータ収集ツール、iCODAを活用している。これらは技術的に高度なものだが、私たちの誰が使っても非常に多くの成果を得られるだけの使いやすさを持っている。

Simonはこのソフトウェアに関する私たちのパイオニアだ。それは彼の専門知識であり、分析の部分で私たちができることは彼の管理の下にある。このことが、彼のスタッフの中での立場を非常に価値あるものにしているし、逆に彼は、私たちがやろうとしていることを正確に知る必要があるのだ。

タイガースでのアナリストの仕事は、元のスクラムハーフ、Jamie Hamilton(現カンタベリー・クルセーダーズ、パフォーマンス・アナリスト)から始まった。彼は自分のスクラムハーフのコーチングを撮影するところから始め、ニュージーランドに移住する前にフルタイムのアナリストになった。 われわれはSimonを採用し、彼の仕事は年を経るごとにますます重要性を増している。

私はディレクター・オブ・ラグビーとして、現実と感覚を犠牲にした分析が多くなりすぎないよう、常に気をつけていなくてはならない。われわれの間には、注意深くやらないと「分析(analysis)による麻痺(paralysis)」に陥ってつまらない失敗をする、という格言があるくらいだ。

望めば1日中でも統計を見続けていられるし、これこそ行うべきことだと、自分自身を納得させることもできる。しかし、もしただ1チームだけを統計の中で取り上げているのであれば、それは事実から離れてしまう可能性があると私は保証できる。

私は、選手たちが先週の敗北を経験して、明日のWelford RoadでのExter戦に向けてどんな反応をするか期待している。我々はみな、ハリクインズ戦の敗北がいい内容でなかったことを認めている。

究極、それは私の責任なのだ。しかし選手たちは、悪かった点を今週良くするためのいい発言を始めている。 さあ、それをピッチの上で行うのは彼ら次第なのだ。

(翻訳:橘  肇)

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