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2003年シドニー高校野球チーム日本遠征リポート

2003年の春、オーストラリア・シドニーから高校生たちの野球チームが来日していました。チームの名前は「シドニー・ライオンズ」、メンバーは16歳から18歳の高校生を中心に、補強に下は15歳から上は21歳までのメンバーを加えた、いわばシドニーの高校選抜チームです。このチームを引率しているのは、昨年私たちが訪れたNSWIS(ニューサウスウェールズ州スポーツ研究所)の野球部門マネージャー、Joe Hills氏でした。
【注意】文中の情報はすべて2003年当時のものです。

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写真:シドニー高校選抜チーム(黄色のユニフォーム)

NSWISがスポーツコードやゲームブレーカーを強化の中で使用していることや、昨年のオーストラリア訪問がきっかけとなって、3月29日から4月11日までのこのツアー期間中、私たちフィットネスアポロ社のスタッフは、試合のアレンジ、現場での通訳、そして弊社の扱う「ブレット」ブランドの野球用品で協力することになりました。もちろん、試合中にはSportsCodeでビデオデータを作り、必要に応じて試合後すぐに選手たちやコーチに提供しました。この記事では「スポーツコーディング」実践編として、このツアーでのフィードバック例をご紹介します。

その日のビデオを、その日のうちにフィードバックするために

「試合のビデオを撮影する」、日本では高校でも大学でも当たり前にやっていることです。しかし、そのビデオをどうやって使っているのでしょうか?何の整理もされずに撮りっぱなしのビデオでは、いつの間にか部室の棚に山積みになるのがいいところ、ではないでしょうか?ツアーに帯同するにあたって、私たちは「 試合後すぐに各選手ごとのプレーや、ポイントとなったシーンを編集して振り返る。」そして「各選手が帰国するときには、自分のプレーのビデオを個別に作って、持たせてあげる。」ことを目的に作業を進めました。

各試合ではネット裏にビデオを構え(サイズはピッチャーとバッターに固定)、FireWireケーブルでPowerBookにつないでリアルタイムでキャプチャとインスタンスの入力を行いました。シドニーチームの各バッター、ピッチャーの名前がコードボタン、テキストボタンはボールカウントや球種、打った結果です。
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試合終了時にはこうしたデータが完成しました。

選手が自発的に部屋を訪問

もちろん試合終了時にはデータが完成していたのですが、遠征先なのでフィードバックはホテルに帰ってからとなりました。しかし、わざわざ全員を同じ部屋に集める必要はありません。私の部屋のドアを開け放っておけば、選手やコーチたちが次々勝手に入ってきて「僕のプレーを見せて」と言います。私は各選手の打席、投球を「Make Movie」機能ですばやく編集してPowerBookの15インチのディスプレイに映し出してあげるだけです。必要に応じて並行再生、オーバーレイ再生、繰り返し、スロー、左右反転とバリエーションをつけてあげれば、選手たちは自発的に自分のフォームやプレーの課題を発見していました。
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写真:数クリックで作れる並行再生ムービー

各自が自分の打席や投球のシーンを見て、自分なりにいろいろと考えていたのはもちろん、対戦相手の大学の投手が「直球も変化球も同じフォームとリズムで投げている」というのをオーバーレイ再生で確認したときに特にビックリしていたのが印象的でした。

CDムービーで遠征の記録に

遠征が終わった日、各選手には遠征中の自分のプレーを1本のQuicktimeムービーにまとめたCD-Rを渡しました。Windows版のQuicktime PlayerさえインストールすればPCでも見ることができます。オーストラリアに帰ってからもプレーの反省に、家族への報告に役立っているとのメールがその後届きました。

ここに書いたようなビデオフィードバックはもう他の国のことではありません。日本の大学、社会人のチームにも少しずつ広まってきています。

報告:橘 肇

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