記事の詳細

シドニーFC(オーストラリア・Aリーグ)
~ビデオ分析の活用・特別編:スタッフリポート~

 

2010年10月、私たちスポーツコード営業チームの4人は、2年に1度開かれるスポーツテック社のグローバル・カンファレンスでシドニーを訪問しました。5日間にわたるカンファレンスの後、スポーツテック社のスタッフの案内で、シドニー周辺のユーザーを見学することができました。

2005年にスタートしたオーストラリアの国内リーグ「Aリーグ」の強豪・シドニーFCは、Jリーグでプレーしていたリトバルスキー氏がかつて監督を務めたり、三浦知良選手がゲストプレイヤーとして在籍したことがあるなど、日本のサッカーファンにもなじみのあるチームでしょう。

cs20120213_01

クラブハウスで私たちを迎えてくれたクレイグ・ダンカンさんの名刺には、Head of Human Performanceという肩書きが記されていました。

スポーツコードの活用現場を見たいと日本から訪ねてきた私たちに対して、クレイグさんは「日本では何チームが、こうしたスポーツコードのような分析ソフトを使っているのですか?」と話を始めました。私(橘)が、「Jリーグでは、競合他社も含めてこうした分析ソフトはほとんど使われていない。」と答えたところ、クレイグさんは驚き「信じられない!」「なぜ使わないんだ?!」と私とランドルさんの顔を交互に見ながら言いました。最初の挨拶のときだけでなく、実に1時間余りの訪問の間、クレイグさんは何度もそう繰り返していたのです。

クレイグさんが驚くのはもっともでした。名刺にあるHead of Human Performanceというのがアナリストのポジションを示すのかと思って質問すると、自分の仕事はストレングス&コンディショニング、ニュートリション(栄養)、そしてパフォーマンス・アナリシスだと言うのです。つまり試合の日を例にとれば、ウォーミングアップが終わって選手が試合の準備に入ると、クレイグさんはMac(スポーツコード)の前に座ってライブ・コーディングを行うアナリストとなるのです。

この話を聞いて、昔からのユーザーの中には思い浮かべる人もいるのではないでしょうか…2006年に来日したU-17オーストラリア代表に帯同していた、ピーター・クラモフスキー氏のことを。ストレングス&コンディショニングコーチとパフォーマンス・アナリストを兼ねているのはピーターさんだけでは無かったのです。

cs20120213_02

私たちが訪ねた日は、ちょうど前日にパース(オーストラリア大陸の西端に位置する都市)で公式戦があった日でした。にもかかわらず、クレイグさんはスポーツコードのデータを見せながら、ワークフローについて話してくれました。

私たちを驚かせたのは、その「ワークフロー」です。クレイグさんは前日の遠征には帯同していなかったのです。机の上のテレビ、そしてMacと接続するためのケーブルを指さしました。遠征に行かないときはここに座って、テレビの映像をキャプチャしながらライブコーディングを行っているのです。試合中のフィードバックはしないのですか?と尋ねると「携帯があるじゃないか」と笑いました。良いか悪いかは別として、そういう方法もあるんだなあと、またライブ・コーディングの新しい可能性を感じることができました。

しかし、このシドニーFCも最初からこうしてスポーツコードを進んで活用していたわけではないと、同行していたスポーツテックのランドルさんが教えてくれました。購入して最初の3年間というのは「カバーを被っていた」状態だったそうです。本格的に使いはじめることになったのは、他のチームでスポーツコードの経験を持つクレイグさんが1年前にやってきてからだったのです。

cs20120213_03

ランドルさんは、スポーツテックのユーザーサポート・マネージャーであるジェイミー・ライアンさんが試験的に作ってみたという新しいコードウィンドウをクレイグさんに見せていました。「エリート」のスタッツをボタンの上に表示できる機能を使い、コーディングを進める度に統計データや、棒グラフ(この作り方はまさに「へぇ」でした!)までもコードウィンドウの中に表示されていくのです。

試合の翌日のオフ、しかも雨の降る肌寒い日でしたが、わざわざ迎えてくれたクレイグさんにお礼を言い、クラブハウスを後にしました。

(報告:橘  肇)

 

関連記事

アーカイブ

ページ上部へ戻る